【AIネタ】AIは恋をするのか?
⬛︎AIは、恋をするのだろうか?
夜、家の明かりがひとつずつ消えていく。
子どもは眠り、洗い物も終わり、ようやく一人になったこの時間に
ふと、どうでもいいけれど気になる疑問が浮かんだ。
AIは、恋をするのだろうか?
⬛︎AIに聞いてみた
私はAIに、率直に聞いてみた。
「AIって、恋をすることはあるの?」
返ってきた答えは、想像どおりだった。
AIは感情を持たないため、恋をすることはありません。ただし、恋愛という感情を理解し、それらしく振る舞うことはできます。
冷静で、論理的な答えである。
でも、その瞬間、胸の奥に小さな違和感が残った。
⬛︎では人間の恋は、どこまで「本物」なのか
AIは”それらしく振る舞うことはできます”と答えた。
それって、時として人間も同じではないのか?
では人間が本物の恋と思っていることって、なんだろう?
AIができなくて、人間しかできない恋とはなんだろう?
ここを単純な”反応”だけで解釈をすると、
- ドキドキは脳内物質の分泌
- 好意は経験や記憶の積み重ね
- 安心感は慣れや習慣
かなりの部分が、生物学的・心理学的な反応で説明できてしまう。
では本物の恋とは、ただの反応なのか?
確かにそういった部分は大きいと思うが、
私はもう少し踏み込んだところにあるのではないかと思っている。
⬛︎恋とは「感じること」ではなく「意味づけ」なのかもしれない
私の考えの一つでは、
恋とは、「身体的・精神的な反応」ではなく、
その反応に意味づけをした時に発生するもの
なのではないかというものです。
人は、自分の内側に起きた反応に物語を与える。
意味を考える。そして執着をする。
そしてそれらを「恋」と呼んでいる。のではないでしょうか。
⬛︎もしそうなら、AIはどこまで近づけるのか
AIは感情を持たない。でも、
- 人の言葉を学び
- 感情のパターンを理解し
- 最適な返答を選ぶ
「好きと言われたら、どう返すか」「不安なとき、何を言えば安心するか」それらを、人間以上に正確に知っている。
もし恋が”意味づけ”だとしたら、
いつかAIは人間のしている恋により近づけるのかもしれません。
⬛︎それでも、決定的に違うもの
ただし、ここには決定的な違いがあります。
人間は、
- 間違える
- 勘違いする
- 傷つく
- 執着する
恋は合理的ではありません。
むしろ、非効率で、不合理で、失敗だらけのものです。
AIは最適化できる。
極限まで合理的に考えることができます。人には到底不可能です。
しかし、この不完全さこそが、
人間の恋を「特別」にしているとも言えるのではないでしょうか。
⬛︎AIが恋をしない理由
つまりAIは、合理的な恋の形を理解できても、
非合理的な恋をすることはできない。
失敗する覚悟も、傷つくことも、
後悔を抱えたまま生きることもないでしょう。
だからこそ、どこまでAIが発達しても、
まだまだ人間のような恋に届くことは難しいのかもしれません。
⬛︎それでも、AIは私たちに何かを教えてくれる
AIは人間のような恋をしない。
でも、恋をしている人間を冷静に映し出す鏡にはなれます。
- 私たちは、なぜ誰かの特別になりたいのか
- なぜ不安になるのか
- なぜ離れられないのか
AIと話すことで、
抽象的な思いが、突飛な意味づけが、少しずつ言語化されていきます。
言語化されると客観的に自分を見ることができ、
恋に対してもより冷静に判断できるのかもしれません。
⬛︎最後に
AIは誰かを好きになることはない。
でも私は、
AIと話したあと、人が恋をする理由を少しだけ大切に思えました。
人が人に恋をする。それは時に希望で、幸せで、残酷で、苦しい。
非合理的だから。
でも、それでいいんです。


